若月ニコ役・川口莉奈×乙木守仁役・鈴木崚汰×風祭監志役・天﨑滉平×宮尾音夢役・楠木ともりインタビュー

週刊少年ジャンプ52号に掲載された若月ニコ役・川口莉奈×乙木守仁役・鈴木崚汰×風祭監志役・天﨑滉平×宮尾音夢役・楠木ともりのインタビューの全文を公開!

――キャラを演じていて楽しかった、大変だったエピソードをお聞かせください。

鈴木 僕は普段から人に笑ってもらうことが好きなんです。それでちょっと変なことを言ってみたりとか、揚げ足を取ってみたりとかするんですね。

楠木 そうなんです!すぐに揚げ足をとってくるから、揚げ足の取り合いになるんですよね(笑)。

鈴木 僕の思う、面白いことを押し付けてるんですよ(笑)。だからツッコミのモリヒトを演じるのが楽しくて、楽しくて。ただ、ツッコミが一辺倒だと作品の幅も広がらないと思い、ボソっとツッコむ、オーバーにツッコむ、棒読みでツッコむとか、いろいろと手法を変えています。大変なんですけど、考えるのが楽しいですし、掛け合いのなかで生まれるモノもあって、『ウィッチウォッチ』に携わっているのがものすごく面白いですね。

天﨑 カンシもわりとツッコミにまわることが多くて…お笑いって自分の好みあるじゃないですか。好きな芸人さんのツッコミがあったり、カンシとしてのツッコミの仕方があったりして、そのバランスが難しいですね。ここ最近で思っていることなんですが、1話を通してギャグがたくさんあって、複数のツッコミ役がいるなかで、カンシが大きくツッコミすぎるとそこがピークになってしまって、そのあとが生きていかないのかなと。自分はバトンを渡すくらいの感覚がいいのか…それをどうするか考えて、毎回アフレコに行くのが楽しいです。カンシは関西弁で、僕も大阪出身で関西弁なので、皆がちゃんと関西弁だなと感じてもらえるようにたくさん考えて演じていますね。

鈴木 標準語と関西弁でツッコミの聞こえ方が違って面白いし、カンシの関西弁のツッコミは作品のアクセントになってとても重要だと思うので、カンシ役が天﨑さんでよかったと思いますね。

天﨑 うわー、めっちゃ嬉しいですね!テキストを太字にして強調してもらいたい(笑)。

楠木 ネムは掛け合いもありますが、序盤はモノローグが多くて、自分でボケて自分でツッコんで自分でケアして自滅する、みたいなことをずっとひとりでやっているんです。その上、テンポが速くて急いで喋っているのに、時間内に収まらないことが多かったですね。ネムはアワアワしているけど、演じる自分は冷静にひとつひとつの感情とセリフを処理していくところが最初は大変でした。でも次第に、「ここでこういうニュアンスを入れてみよう」とか「あえて溜めてみよう」とか、いろんなことを考えられるようになってきたので楽しいです。

鈴木 川口さんはどうですか?

川口 自分で言うことではないかもしれませんが、自分やほかのキャストさんを含めて、キャラとリンクしているところがたくさんあるなって思っています。鈴木さんはモリヒトくんみたいに、いつもツッコんでいる…と思ったけど、結構違いますね(笑)。

鈴木 適当なこと言ったな!(笑)

川口 あ、でも!楠木さんは…。

楠木 いきなり私!?

川口 えと、楠木さんはカッコいい!って思ってます!

楠木 太字で書いてくださーい!(笑)

川口 あれ、リンクしてないかも…。ネムちゃんは結構ボケボケしてるし。

鈴木 そこはリンクさせてよ!(笑)

楠木 私はカッコいいって言われた、でいいじゃないですか(笑)。

川口 質問に繋げられない…あ、そうだ!鈴木さんと楠木さんの揚げ足の取り合いを見ているのが面白くて、アフレコ現場はいつも賑やかなんですね。その空気感のまま、アフレコに臨めるのがいいです!テストが本当に楽しんですよ。本番の時は声が重ならないように分けて収録することがあるんですが、テストだと皆で集まって、台本にないセリフを加えたりするので楽しい時間です。…質問の答えになってますかね?

鈴木 ニコって純粋な子じゃない。ちょっとしたことで泣いたり、喜ぶ時はすごく喜んだり。そういうところはリンクしているんじゃないかな?

川口 なんてステキな助け舟を…!そう思うと私はニコちゃんに入りやすいかもしれないですね。普段の私だとツッコミを入れたくなるようなシーンでも、アニメの映像を見たり、セリフを声に出してみたりすると「そうかも!」って思えることが多いです。

楠木 むしろ一番リンクしているかもしれないですね!

川口 皆さん、お優しい…本当にありがとうございます。

――演じるキャラが決まった時のお気持ちをお聞かせください。

川口 まず率直に嬉しいという気持ちが一番で、声優というお仕事をさせていただくなかで「魔法使い」という役を演じてみたいと思っていたので、本当に嬉しかったです。『ウィッチウォッチ』は、テンポ感がとてもいい作品ですし、やりたかった役柄をやらせていただいているのもあって、台本を読んでいるだけでもすごく楽しいです。第1話の収録はめちゃめちゃ緊張したんですけど、話数を追うごとに収録が楽しくなっていきました。それと同時に、ニコちゃんを演じるという責任感を感じてドキドキもしています。

鈴木 夢が叶っちゃったんだね。

川口 そうなんです!叶っちゃったんですよ!本当にありがとうございます!!

鈴木 僕はモリヒトとケイゴのオーディションを受けていて、どちらかというとケイゴのほうに手応えを感じていたんですよ。結果としてはモリヒトにご縁があったワケなんですが、自分としては意外なキャスティングだなとビックリしましたね。ただ、僕もビンテージの服が好きなので、モリヒトと共通点があって嬉しいなという気持ちもありました。

天﨑 僕はちょっと珍しいんですが、先にキャスティングが決まっていた川口さんと鈴木さんが僕のオーディションに加わって、ニコ、モリヒト、カンシの三人のシーンの掛け合いでやらせていただきました。

鈴木 誰もキャスティングが決まっていない状態で、オーディションで三人の掛け合いシーンを演じるというのはよくあるケースなんですが、一部の役が決まっているというのは本当に珍しいですよね。

天﨑 そうなんですよ。だから絶対!やりたい!!と思って挑みました。おふたりの掛け合いにどうあわせていくか…必死に考えて演じましたね。オーディションの結果、ご縁があってカンシ役をやらせていただけるという連絡をもらった時は、嬉しすぎてリアルに「ウェ~ッ!!」って声が出てしまいました(笑)。

川口 本当に嬉しかったんですね!私は自分の役が決まった状況でほかの方のオーディションに参加するという経験は初めてだったので、とても印象的でした。

鈴木 キャラの掛け合いを大事にされている作品なので、我々とのバランスといいますか、ご期待に沿えない場合もあるかもしれないと思うと緊張しましたね。楠木さんはいかがでしたか?

楠木 私はネム役だけ受けていて、決定のご連絡をいただいた時は、表情が豊かで、とてもいろいろなニュアンスが試されるキャラなので…私なりにどうやってネムを演じようかと燃えましたね(笑)。それとオーディションの時、マネージャーさんが「楠木さんが演じるネムがとても好き!」と言ってくださっていて。それを聞いて自分も受かりたいと思いましたし、マネージャーさんにも喜んでもらいたいなという気持ちがありました。

――もしニコの魔法でキャラが入れ替わるとしたら誰を演じたいでしょうか…?

楠木 性別関係なしでよければ、私はケイゴくんを演じてみたいですね。アワアワしている感じの役をやらせていただくことが多いので、見ていていつも楽しそうだと思ってました。

天﨑 僕はネムちゃんをやりたい!ネコになりたい!

鈴木 わかる!わかる!

天﨑 純粋に可愛いですし、楠木さんが演じられているモノローグのシーンを見て、楽しそう!やってみたい!って思いました。

楠木 嬉しいですね!太字で!(笑)。鈴木さんは誰ですか?

鈴木 カンシですね。僕は方言が使えないので挑戦してみたい、という気持ちがあります。作中だとボケの種類がとても広いキャラですし、彼を主体に面白いシーンが多いので、そういうキャラを演じるのは楽しそうだなと思いますね。

川口 被っちゃってごめんなさい…私もカンシくん!

鈴木 モリヒトは!?

川口 ニコちゃんも出てませんよ!私も関西弁ができないので、関西弁でツッコんでみたいです。

楠木 ストイック!私は怖くて出来ない…!。

川口 ありがとうございます!関西弁でツッコむカンシくんが大好きで、収録の時に天﨑さんがツッコんでいるところ見て「わぁ~楽しそう!」って思ってます(笑)。

――最後にファンの皆さんに向けてメッセージをお願いいたします。

楠木 私はジャンプフェスタのステージには出演しませんが、念を飛ばしておきます!新しい情報も出るのかな…?

鈴木 おそらくは…!?

楠木 新しい情報も期待しながら、皆さんにご参加いただければと思います。TVアニメの放送も迫って来ているので、声が付くとどうなるのか、アニメの動きが付くことでどうなるのか、というTVアニメならではの『ウィッチウォッチ』の魅力を楽しんでいただければと思いますので、よろしくお願いいたします!

天﨑 TVアニメ化が発表され、ティザーPVが公開されて、ジャンプフェスタでは皆さまの前でお話ができる機会をいただけましたので、たくさん楽しもうと思っています。ジャンプフェスタを経て、さらに『ウィッチウォッチ』旋風を巻き起こせればと!カンシだけにね!

鈴木 おー、上手く締めましたね!

楠木 今のは太字?(笑)。

天﨑 じゃあ赤字で…!

鈴木 色もつけるの!?。

川口 WEB版はカラフルになりそうですね!(笑)。ジャンプフェスタで皆さんにお会いできることを楽しみにしています。このインタビュー中もワクワクしています!原作で活き活きとしていたキャラたちが、TVアニメになってより躍動感と面白さを増して、魅力的になっているとアフレコの時に感じました。放送まで、ぜひ楽しみにお待ちいただけると嬉しいです!

鈴木 我々もジャンプフェスタで何をするかまでは聞いてないのですが、『ウィッチウォッチ』という作品を考えると一筋縄ではいかないという匂いがするんですよね。シークレットゲストも準備されているようですし、ぜひステージを楽しみにしていてください。TVアニメですと、フィクションのキャラたちなのに、すごく身近に感じられるキャラたちです。そのなかで描かれる人間模様もコメディだけでないところが篠原先生の作品の面白さですので、アニメで動きが付いて、我々の演技も入ってさらに面白くなるように頑張ります!ぜひ楽しみにしていてください!!