若月ニコ役・川口莉奈×乙木守仁役・鈴木崚汰インタビュー

週刊少年ジャンプ42号に掲載された若月ニコ役・川口莉奈と乙木守仁役・鈴木崚汰のインタビューの全文を公開!

――『ウィッチウォッチ』の原作を読まれた感想をお聞かせください。
鈴木 もう面白いですね!僕は『SKET DANCE』がすごく刺さった世代なので、篠原先生のギャグとコメディ感が大好きなんです。『ウィッチウォッチ』も『SKET DANCE』も学園モノで篠原先生独自のテンポ感があったうえで、『ウィッチウォッチ』には「魔法」という要素が加わり、面白さが倍増しているように思えました。読者とキャラの距離感が近い印象もあっていいですよね。

川口 私も初めて『ウィッチウォッチ』を読ませていただいた時に、やっぱり面白いなっていうのが最初の感想で、篠原先生が描くイラストがすごい!と思いました。ニコちゃんやモリヒトくんなどのキャラクターたちがいろいろな動きをしているのにとてもキレイで…やっぱり篠原先生は流石だなと感じました。キャラの個性が爆発しているのに誰ひとり被ってなくて、それでいて誰と誰が絡んでも面白い!ギャグも人を平和にするようなギャグで、つい笑ってしまいます。アフレコしている時も幸せな気持ちになっちゃいますね

――演じられているキャラクターと共通している、似ていると感じたところはありますでしょうか。
鈴木 僕は本当にヴィンテージの服が好きで、そこがもうバッチリ(笑)。僕の場合は最近好きになったんですが、夢中になったことをめちゃくちゃ掘り下げるところはモリヒトと似ているのかなと思いますね。

川口 ニコちゃんって抜けているといいますか、おっちょこちょいなところがあると思うんです。私もちょっとそういうところがあって(笑)。ニコちゃんの失敗の仕方とかを見ていると私も同じミスをしそうだなって親近感を感じました。

鈴木 え、魔法が使えるの?(笑)

川口 いや、私は使えないですけどね!魔法が使えたとしたらの話ですよ!抜けているところが根底的に似ている気がします。

――川口さんから見たモリヒト、鈴木さんから見たニコの「ここが好き」というところはありますでしょうか。
川口 なによりカッコイイですね!モリヒトくんは表情が豊かなキャラではありませんが、決める時の決め具合がイケメン度マシマシで、信頼しているモリヒトくんにこんな守られ方をされたらニコちゃんは絶対大丈夫!って思います。あと、ニコちゃんが失敗した時に怒りはするけど、それだけじゃなくてサポートもしっかりしてくれる。親みたいなところもありますよね。鈴木さんはニコちゃんのことをどう思いますか?

鈴木 まずめちゃくちゃ可愛い!いろんな失敗をしてモリヒトも巻き込まれているんですけど、その失敗が純粋無垢な動機だから強く怒れないというか、なんか許したくなっちゃう。逆に守ってあげたくなるような、そういうところがいいですね。

川口 確かにそうですね~。カンシくん、ケイゴくん、ネムちゃんもとってもいいキャラクターですよね。

鈴木 ネムは可愛いよね~(笑)。

川口 私もそう思います!私、猫がすごく好きで、「音夢」っていう名前も好きです。

鈴木 「音」の「夢」ですからね。

川口 そうなんですよ!ネムちゃんに限ったことじゃないですが、全員不思議な名前なのに、それがハマっていて漢字も可愛いんですよね。ネムちゃんはしっかりしていそうな由緒正しいお嬢様という感じなのに、ニコちゃんとは違うおっちょこちょいというか(笑)。

鈴木 ティザーPVで登場するネムは、ネム役の楠木ともりさんの演技のふにゃふにゃ具合が突き抜けていて面白いんですよね。キャラの魅力がお芝居でも強まったと思います。それにしても…ケイゴのサブカルな感じでひねくれたキャラ…なんか見たことありますよね(笑)。ちょっと変わったところにこだわりが強いといいますか。全然目立たないのに、仲良くなったらすごく面白いキャラなんだと思います。知りたい、ケイゴのこと知りたくなるよね。

川口 その逆でカンシくんは、「知りたい」って言わなくても自分から教えてくれそう(笑)。

鈴木 わかる!こういう友だちがいると助かるんですよね。気まずさがない!

――アフレコ収録がスタートしていますが、収録を経てのお互いの印象をお伺いできますでしょうか。
鈴木 静かな方なのかなというのが最初の印象でした。メインヒロインを担当されているのに、スタジオの扉の前にいて開け閉めをされていたんですよ。なんだか後輩みたいな感じ
だなって(笑)。アフレコが進むにつれて少しずつお話するようになって、とても素直で自分のことを隠さない方という印象に変わりました。収録中にディレクションをもらって芝居を変えて、真摯に挑む姿がとてもひたむきで、素敵な役者さんです。

川口 ありがとうございます!嬉しいです!私は逆に鈴木さんは、声優として完璧な方だと思いました。私は収録が始まったばかりの頃は手が震えるくらいに本当に緊張してしまって…。

鈴木 だから台本が片手で持てなかったんだよね。今でも両手で支えながら持っているけど(笑)。

川口 心配で両手で持っちゃうんですよ~。どれくらいの時間に自分のセリフがあるってことを台本に書いているのに自分の出番がわからなくなって…パニックになっていたのを鈴木さんが助けてくれるんです。まるでニコちゃんを助けるモリヒトくんみたいで、すごく頼りになります。あと、いつもタンパク質をとってらっしゃる…プロテインとか鳥のささみとか。

鈴木 それはただの減量の期間中だから(笑)。このインタビューが掲載されている頃には終わってるよ!

川口 ご自宅でも筋トレされているんですか?

鈴木 そうですね、全部宅トレで…この話を続けます?(笑)

川口 あ、いやいや(笑)。そんな頼れる鈴木さんが今日のアフレコでもすごくて!ネムちゃん役の楠木さんがいらっしゃったんですが、驚くほど鈴木さんが楠木さんにいじられていたんですよ。実は他の現場ではいじられキャラみたいな感じで定着されていらっしゃるのかな?と思っちゃいました。

鈴木 楠木さんだけなんですよ!ま、面白いからいいんですけど!!

――『ウィッチウォッチ』ならではの演じ方、やりがいなどはございますか。
鈴木 ツッコミが多すぎて、ツッコミのパターンを考えるのが大変ですね。引き出しがどんどん無くなって本当に大変。カンシが登場して、ネムもやらかすし、ケイゴもボケてくるし…基本的にツッコミはモリヒトがさばくので大変でもあり、楽しいところでもあります。どのキャラも結構アドリブを入れるタイミングがあって、モリヒトだったら、少し理屈っぽい感じにしようとか考えるのも楽しいですね。

川口 テンポ感がものすごく早くて、先ほど緊張で手が震えるというお話をさせていただきましたが、ページをまたぐセリフの時にパニックになってどうしよう…みたいなことがたくさんあります。単純にまだまだ不慣れなところがあるので、これから頑張っていきたいです!先輩の方々と一緒に収録させていただいて、「こういうところはこんな演技のアプローチがあるんだ」と学びの場になっています。『ウィッチウォッチ』という作品で声優として、たくさん成長させていただいていると感じていますね。

――TVアニメで注目してほしいポイントをお教えいただけますでしょうか。
鈴木 すごく映像映えする演出が多い作品だと思うので、アニメになった時に魔法がどういう風に描かれるのか、バトルシーンも多いので迫力がどう出ているかを楽しんでほしいですね。声優陣も「お笑いってなんだろう?」「コメディってなんだろう?」というプレッシャーに悩まされ続けています(笑)。でも、話数を重ねるごとに「面白い」が更新されていて原作の力、声優それぞれのお笑い能力みたいなものが存分に活かされている作品になっているので、たくさんの方に見ていただけたら嬉しいです。

川口 老若男女、家族で、皆さんで楽しんでいただきたいです!もちろんギャグが『ウィッチウォッチ』の大きな魅力だと思いつつ、それだけではなく、少ししっとりとしたシリアスな部分、迫力のバトルシーンなど、ひとつの作品にいろいろな要素が詰め込まれているので、毎週毎週とても緩急があって何度も見返したくなるし、いつ見ても面白い作品だと思います。まずは公開されているティザーPVをチェックしてみてください!

鈴木 あとはまだ発表されていませんが、超豪華な声優陣にもご期待ください!

川口 そうなんですよ~。私、香盤表を見るとドキドキしちゃいます。

鈴木 僕も緊張感のある現場でやらせていただいておりますので、今後の発表をお楽しみにしていてください!